美の特攻隊

てのひら小説

2013-10-14から1日間の記事一覧

おかえり

輪花 (りんか)

石ころを蹴りながら下校した記憶が不意によみがえった。 連れ立った帰り道は透けてなく、意地らしくひとり、うつむき加減でやわらかな陽射しを受けている光景が振りかえる。 微笑みで、いえ、気難しそうな表情で、そうじゃない、寂しげに、どれもしっくりこ…

蛇の哥