線路と云う一本に連なる道行き。山間部を走ればすぐに待ち受けているトンネルと云う空間、母体に開けられた魔法の時間が過ぎゆく漆黒。トンネルをくぐるたびに孝之は、夜明けや日没の意志に促されるよう、思考がおおらかに切り替わってゆく快楽とも呼べる意…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。