夢の一日

【第4回】短編小説の集い 参加作品 まだ日曜と平日の境界はなく、夜のしじまがゆっくりとまるで羽毛のように寝室へ舞い降りたころ、野山の獣は牙を隠してしまい、そして小鳥たちの羽ばたきが微かなものへ変わる外の気配に耳を傾けながら、さきほどまでのテレビの光景によって焼きつけられた念いが何かしら切ないまま、母…