間合い
ある日のこと散歩していたらワン公と目があってしまいました。
こちらは見上げる位置ですね。おとなしそうだったので立ち止まり笑顔を投げかけました。
反応がない。
首だけしか見えないのでジャンプしてみたけど、どうにも届きません。
いえ実際には見えたかも知れませんが、なんか焦ってしまったのでしょう。
しかも、うしろにはバスケの網なんかあって「こんにゃろ」と思いましたが、当のワン公は平然としています。
堂々たるものです。
「わんわん」って声をかけてみてもまったく微動だにしない。
大した奴だ。目線すら変化させないのですから。
しばらく、にらめっこしてたけど、そこそこに立ち去りました。
数日たってもう一度、ここを通りかかりましたが、ワン公はいませんでした。