美の特攻隊

てのひら小説

Vashti Bunyan

ヴァシュティ・バニヤン。英国フォークの至宝。

 

幻のデビューアルバム「Just Another DiamondDay 」1970年を録音した直後、まさに隠遁。

ジャケットから浮き出たごとく馬車で田舎へ旅立ったという伝説をわたしは素直に信じております。

音楽シーンから遠ざかり、過去の記憶さえ曖昧でした。

 

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ところが30数年を経てネット上でリスペクトされているのが発覚、本人はさぞかし驚いたことでしょう。

で、2005年にこの作品を発表します。

何も変わっていない、バックの演奏は更に静謐を極め、淡雪のような歌声はまさに風にささやきかけています。

どの季節に聴いても、その空間は澄みきった水彩画の筆先でしとやかに施されてしまうから不思議です。

春は穏やかに、夏は冷涼に、秋には閑寂を、冬はぬくもりを。。。

 

奇跡の一枚と呼んで間違いありません。

 


Vashti Bunyan 2005 Album Lookaftering - YouTube