美の特攻隊

てのひら小説

サトリ

無我、、無我、、無我の境地でガムをかんでいたら、ついでに舌もかんでしまった。

数日まえに買ったクロレッツです。

久しぶりのガムだったので最初はどん欲にかみかみしていたが、そのうち惰性になり、無我に至ったのでした。

うっすら血がにじみ「ちぇっ」とひとりごと言い、とたんに無我ではなくなりました。

子供の頃はロッテとかの板状の商品が定番でした。いや、違うな。あれは大人用で子供はやはり小粒なやつを買い食いしていた。

クロレッツ系の小ささにはもの足りず、ついつい二粒やってしまいます。

思えば昔もそうでした。

知り合いにガムを吐き出さず飲み込んでいたと話す者がいて、なんでも中学生になってはじめてキャラメルやゼリーとかとの違いを知ったそうです。誰かに指摘されたとか。

たしかにフルーツ味のものは愛しい。飲んでしまいたかった。

 

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