Paul Weller
最近、ロック界で噂のザ・ストライプスですが、平均年齢17歳とは思えない堂に入った演奏ぶりは圧巻で、当たり前だけど、若さみなぎる疾走感は素晴らしい。
特に目新しい音楽性を有しているわけでもないのに、ビンビン伝わってくるものがあります。
R&Bのつぼを押さえまくっているからだろうか。ヤードバーズ時代のジェフ・ベックを彷彿させる荒削りながらテクニカルなギターは今日的にスピードアップされており、各大御所ロッカーをうならさせた理由もわかるような気がします。
みんな幼い顔してるのにね。
で、今から30数年まえにもR&Bやビートルズの楽曲を高速で演奏するバンドが同じイギリスにおりました。
ザ・ジャムです。
パンク台頭期の嵐に乗ったせいか、当時はセックス・ピストルズ、クラッシュ、ダムドといったバンドとひとくくりにされていましたが、彼らの基本はモッズであり、安全ピンや破れた服装とは無縁でした。
三つボタンのタイトなブラックスーツできめて、ギターをかきむしり、汗を飛び散らかしながら、跳ね上がって、ところせましと動きまわる演奏シーンは鳥肌もの。
今ではブリテッシュ・ロックの重鎮とか呼称されていますが、若き日のポール・ウエラー絶品です。
こちらはジャム解散後のスタイル・カウンシル。
音楽的には変容しますけど美しさはより一層際立っています。