美の特攻隊

てのひら小説

2013-11-01から1ヶ月間の記事一覧

さわ蟹

生家の裏庭に面した流しの下はちょうど水たまりに似て、心細げに類家の畑の溝へと通じており、春さきともなれば白や黄色い蝶蝶がふわふわ舞うさまは身近でありながら、陽光の届けられるまばゆさに名も覚えぬ草花が匂いたつようで、見遣る景色はなにやら遠く…

境界

憂国

花の窟

共同幻想

ダロウェイ夫人

めぐりあい

流れ

シナプス

ためらい

まなざし

蛇女の怪

頬をなでる冷ややかな風に引き締まった美しい弦楽の奏でを感じるよう、僕にしてみれば子供らの奇妙なうわさ話は、秋の空から舞い降りてきた贈りものだったのかも知れない。 最初耳にしたときから聞き流してしまう理由をあげてみるより、風のなかにひそんでい…

Vashti Bunyan

ヴァシュティ・バニヤン。英国フォークの至宝。 幻のデビューアルバム「Just Another DiamondDay 」1970年を録音した直後、まさに隠遁。 ジャケットから浮き出たごとく馬車で田舎へ旅立ったという伝説をわたしは素直に信じております。 音楽シーンから遠ざか…

休みじゃ!

晩秋

金色夜叉

花ざかりの森

God Speed You!

あらくれ