美の特攻隊

てのひら小説

2014-11-11から1日間の記事一覧

夜の河

夜の河〜19

春の陽は長く感じたが、気がつけば宵闇はすぐそこにせまっていた。孝之にも家内にも暗影は忍び寄る。息子はと見ればまるで光源を背にした独裁者の孤影のように、危うさはらみつつも飛び立つ鳥に似た警戒心を先取りしており、それが一種の確固とした信念にも…